夜勤はおおいそがし
夜勤クルーの一日は、シニア様の夕食が終わると、申し送り事項を把握し重要性の理解から始まります。クルー2人がそれぞれ担当に別れ通常の業務に入ります。
1階の歩行不良のシニア様が「お酒はあるかね」と手すりに摑まりながら居室から出て来られました。転ばぬようにお手伝いしながらホールのテーブルの椅子で、トロミの入ったダカラをアルコール代わりに飲んでいただきます。2階の男性シニア様が食堂に来られ、テレビをつけながら食堂カウンターの辺りを歩いておられます。「砂糖が欲しいな」お茶や珈琲をお勧めし、準備してあるパンやお菓子などご希望のものをお出しします。3階から女性のシニア様が降りて来られます。「私は何も食べてないのですよ。声もかけないで!」とご立腹です。クルーの一人がお話を伺い、もう一人のクルーが居室に伺って19時過ぎに届けたおにぎりとお茶が食べ終わっている事を確認、厨房で再度おにぎりとお茶を準備し、お部屋で食べていただきます。
「お腹がすいたの」「何か食べたいの」「飲み物が欲しいの」「淋しいの」ナースコールがひびきます。同時の時は「○分後に必ず参ります」と約束してクルー2人で手分けしてお部屋に伺っております。夜中でも眠れなくてホール、食堂へ来られるシニア様には、お茶や軽いお菓子をお出しし、休んでいただく様に心がけております。
看取りのシニア様もお二人おいでです。涙をうかべることも多く、温タオルで顔を拭いて差し上げますと、精一杯の笑顔を見せてくださいます。もう一人のシニア様に声をかけると、苦しい中でも眼を開き、口を開けて「生きる力」を懸命に教えてくださいます。しかし、生きるものの命に限りがある事を学ばされ、悲しくて「心」がつまってしまいます。決して眼をそむけることなく、しっかり見守らなければと思い、時間にとらわれずお部屋の前を通る度に、手・足・体をさすりつつ一緒であることをお伝えしております。
朝も4時を過ぎると、何人かのシニア様は食堂へ来られます。そのような時にはお茶や珈琲を「おはようございます。粗茶でございますがどうぞ。」と申し上げてお出ししております。
温かな気持ちで心地良い一日が始められるようにと願いをこめて、相手を敬う事を忘れず、どんなに忙しくても“いつくしみ”の行為を基本姿勢とすることを心がけております。
~そして、朝食までの戦争が始まります・・・・・・・
サンフォーレ鵠沼 スタッフT












